2月16日(日)、成蹊大学6号館でフェアトレードフォーラムむさしの2020が開催されました。先日、フェアトレードタウンへの登録に向け、フェアトレードタウン武蔵野推進協議会が発足し、今年の夏にフェアトレードタウンへの認定を目指すフェアトレードむさしのの大きなイベントです。
フェアトレードフォーラムむさしの2020のイベント内容についてはこちら
オープニングセレモニーとして、成蹊学園サスティナビリティ教育推進センター センター長の池上敦子さんのあいさつに続き、フェアトレードむさしのの紹介にWa-shoiパートナーシップの市川順子さん、そしてフェアトレードタウン武蔵野推進協議会の会長であるパタゴニア東京・吉祥寺の林章弘さんのあいさつが続きます。
市川さんが”フェアトレード”という言葉への反応が大人の世代でネガティブに捉えられるている、若い世代の方が勉強もしているし前向きだという話をされていました。そして、このイベントのゴールは「大人が自分の言葉でフェアトレードがなにかを語れるようになること」とおっしゃっていました。
フェアトレードという言葉が日本に入ってきたのが1980年代後半のようです。
30年近くたち言葉に対する印象も世代によって変わってきているのかもしれません。今日はフェアトレードという言葉をいま一度捉えなおし、自分の言葉で語れるようになれればと思います。
基調講演に名古屋のフェアトレードタウン認定に尽力され、日本フェアトレードフォーラムの理事でもある原田さとみさんをお迎えして「全国に広がるフェアトレードタウン運動とまちづくりへの効果」のお話を伺いました。
フェアトレードタウンではフェアトレードという言葉を広くとらえ「自分たちの足元にある地域の課題解決や自然の環境保護、持続可能な生物多様性の保護など視野をひろげたフェアトレードの理念を推奨」しているとのことです。
日本国内でのフェアトレードの認知度は32.8%に上昇しており、10代での認知度は8割近く(78.4%)に達しているそうです。
現在、日本のフェアトレードタウンは6カ所、フェアトレードタウンを目指している街は30カ所以上あります。
フェアトレードタウンの認定基準は6つです。
原田さんがよりわかりやすい言葉で説明してくださいました。
- なかまをつくる(推進組織の設立と支持層の拡大)
- イベントをやろう(運動の展開と市民の啓発)
- フェアトレードの品をつかう(地域社会への浸透)
- コラボで幅を広げよう(地域活性化への貢献)
- フェアトレードタウンマップをつくろう(地域の店(商業施設)によるフェアトレード産品の幅広い提供)
- 行政と一体に(自治体によるフェアトレードの支持と普及)
武蔵野市のフェアトレードタウンへの基準の達成度は結構高いのかもしれません!(フェアトレードタウン基準の詳しい説明はこちら)
フェアトレードとフェアトレードタウンの解説をして頂き、後半は名古屋での実際の事例などをご紹介いただきました。
たくさんのイベントや、行政との連携、独自のフェアトレードマークを作るなどフェアトレードを広めるためにたくさんのアイデアがあるのだと勉強になりました。
なかでも経済を動かすことの大切さが印象に残りました。
まずはフェアトレードの品物を皆さんに買ってもらう、そうするとお金が動き、取り組みが話題にもなる、そうすることで企業も動きやすくなる。
フェアトレードタウンに認定後はその活動はさらに加速し、小学校の給食にフェアトレードのゴマを使ったり、市の作業着にフェアトレード認定マークの入ったものを取り入れたりと、行政の協力でよりたくさんのフェアトレードの品を使えるようになったようです。
最後に大切なことを教えていただきました。
1.日本国内でのフェアトレードの認知度の高まりと、消費の拡大。
2.日本のマーケット・販売地でのフェアトレード商品の取り扱い企業・店舗・販路の拡大。
3.途上国など生産地での製品の品質の向上。
「じっくり、ゆっくり、しっかり、市民みんなで一緒に、成長しながら、未来を考え、行動する!」これは肝に銘じて進めていかないといけないのかもしれません。
追記:フェアトレードフォーラムむさしの2020のその他のレポート記事はこちら
この後、Z世代若者からのアクションプランの発表、ハニカムプロジェクトのパネルディスカッションと続くのですが、長くなりそうなので記事を分けたいと思います!
当日は100人の定員のところ170名近い申し込みがあり、当日券もないという盛況ぶりでした。フェアトレードに対する関心や、意識の高さが感じられました。
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