9月23日(月祝)に武蔵野市の武蔵野公会堂で開催される「こども体験パーク」を企画された本多夏帆さんにインタビューを実施しました。
本多夏帆さん プロフィール
株式会社Office Breath 代表取締役。武蔵野市中町で子育て支援のある地域密着コワーキングスペースBreathを営む。社会起業家・行政書士・武蔵野市議会議員。趣味は合唱で、一般社団法人日本合唱研究所の代表でもある。三鷹市出身、武蔵野市で3人の子育て中。
子どもも大人も一緒に楽しめる「こども体験パーク」
「こども体験パーク」はどんなイベントでしょうか?
こども体験パークは武蔵野公会堂全体を使うイベントです。外ではマルシェ。中のホールでは音楽や講演を。会議室ではワークショップや子育ての相談会をします。
こども体験パークという名前ですが、子どもと大人も体験しながら一緒に楽しめるようなイベントにしていこうと進めています。
体験活動を手に届く学びとして増やしたい
今回、なぜ「こども体験パーク」を開催することになったのか聞かせていただけますでしょうか?
体験活動を増やしていこういうのが今の教育のトレンドで、うちのお店「コワーキングスペースBreath」でも、毎月ワークショップウィークを開催してるんですけど、ワークショップを通して多様な体験に出会えるんですね。そんな体験に出会える場作りをしているのがうちの役割だと思っています。
今回「こども体験パーク」といったイベントという形を取ることで、出会える機会を増やすことができると思ってます。体験活動を学びとして手が届きやすくしたい。その機会を増やしていきたいというのがまず一つあります。
子育て事業者の横のつながりを共に創りたい
もう一つが今回、吉祥寺パークエリアの実験事業に手を挙げたのは、子どもや子育て世代に関わってるような事業者をつなげたいという想いがあったからです。武蔵野市にも子ども子育て世代向けの事業者ってたくさんいるんですが、横のつながりってあまりないんですよね。
そこにつながりが生まれたら、もっと可能性が広がるんじゃないかと思ってます。
例えば、お互いで一緒にPRができたり、一緒にコラボ事業をやったりとか、そういう可能性がたくさんあるんじゃないかと。
また、社会的な動きですけど、日本版DBSとか子育て事業者に関わる課題が今後どんどん課せられていくんですよね。そういう情報を取るのって個人の子育て事業者だと難しいんです。情報を共有したり勉強会を開いて解決につなげることができる、そういうつながりを作りたいなと思っていた際に、ちょうど吉祥寺パークエリアの実験事業の募集があったので、応募し採択され開催することができました。
子育て事業者同士でつながることで、お互いの課題をシェアする。お互い補完し合うことで課題の解決につなげていく。そんな事業者間のつながりいいですね。今後、何が生まれてくるか楽しみだなと思いました。
現在、多くの方や団体に参加頂いているのですが、準備の段階でつながりから生まれてくることが出てきています。参加者の方も様々な方がいて、こういうイベントに出るのは初めてみたいな方もいたりするんです。そこをベテラン勢がカバーしたりしているんです。例えば、お互いにSNSどうやってやってるとか、そういう情報もどんどん交換できていくんですよ。だから、やっぱこういうのやってよかったなってもう既に思っています。
まず安全に終われるのが一番願ってるとこなんですけど、そのつながりを作るっていう目標としてたところが事前にできてきていることが、よかったなと思ってます。
学園祭とかでもそうですが準備期間でどれだけつながれるのか、どれだけ仲良くできるのか。そこが楽しさや学びにつながるんですよね。聞いてて、大人の地域の学園祭みたいだと思いました。
そうそう。その感じですよね。その中に学びがあるみたいな、本来学びってそうなのかもしれないですね。
大人もまず楽しんでるって、すごいいいかなと思っています。やっぱりこういうみんなで作り上げるみたいなイベント自体そんなにあるわけじゃないので、出店して終わりで横のつながりを作ることができないところが多いんじゃないですか。今回は準備段階から、PRを一緒にやろうと声掛けしたり、皆さん協力してくださいとか呼び掛けてみんなで作り上げています。
「生きる力って何か?」という問いを共に考える
最後に伝えたい言葉や想いなどを聞かせて頂きたいです。
「こども体験パーク」のホームページにも載せた「生きる力って何だと思いますか」という問いを子育て世代の方に考えて欲しいと思ってます。
学校教育や子育ての学びの中でも、生きる力というのは必ず出てきて、いろんな定義づけはあるんです。答えのない時代と言われているように、生きる力は何かという答えって、人それぞれで、すぐ見つかるものじゃないんですよね。自分で行動して、選び取っていくものだと思うんです。
なので、自分でやってみて、獲得していくという経験がとても大切になってくるだろうと考えています。そのために、様々な選択肢をできるだけ多く提供していくというのが大人の務めかなというふうに思っています。できるだけ選択肢をたくさん用意して、好きなことだったりとか、そういったものを見つけて欲しい。
そんなちょっとしたことが将来、あんなイベントあったなみたいな形でつながっていったりとか。そういったことを少しでも提供できたらいいなっていう思いで「こども体験パーク」を進めています。
そして、「こども体験パーク」のメッセージの一つが「パークエリアでやってみよう」です。「まずはやってみる」っていうのを「こども体験パーク」で体験してもらえたら嬉しいなと思っています。
そして、提供する出店者の方々もイベントでのつながりを、今後も続けて頂いて、大人の学び合いをしながらもっともっといいものを世の中に提供していって欲しいなと思ってます。
みんなとてもいいことをいっぱいやってるけど、あんまり知られてない。そう思うことがすごく多いんです。そして、私達もまだまだ知られてないこともたくさんあります。なので、今日のようなインタビューで伝えていただけるということはとても大切なことだと思います。
伝えること、つながりを増やすことを今後も増やしていきたいなと思ってます。
こども体験パーク
武蔵野公会堂にて開催される体験型イベント。
公会堂を貸し切って、ホールでのコンサートやライブ、ハンドメイドなどのワークショップ、マルシェやフリマ、子育てやこどもに関する相談ブースなど、たくさんの出店者さんが集まります。
武蔵野市の令和6年度吉祥寺パークエリア社会実験事業として採択されています。
吉祥寺パークエリアでやってみよう!
こども体験パーク
好きを見つける!好きを学ぶ!学ぶを好きになる!
開催日時 2024年9月23日(月祝)11:00-17:00 *一部公演は18:00まで
開催場所 武蔵野公会堂 〒180-0003 東京都武蔵野市吉祥寺南町1丁目6番22号
主催 株式会社Office Breath
こども体験パーク特設サイト https://sites.google.com/view/park2409/