「Meetむさしの」で地域にかかわるキッカケを作る

私たち「Meet むさしの」のメンバーは仕事や子育てを機に武蔵野市に引っ越してきました。

引っ越してきたばかりで近所に知り合いがおらず話し相手を探したい。
核家族での子育ての不安や孤独を和らげる場所が欲しい。
地元の人たちが子どもと一緒に遊びに行く場所を知りたい。

メンバーそれぞれが武蔵野市で人や場所と出会うキッカケを探していました。

市民活動が活発な武蔵野市には、様々な活動分野の団体があります。
子育て、福祉、環境、教育、文化・芸術、防災、国際協力など、市民活動情報ステーションに登録されているだけでも265団体(2019年8月27日現在)。その他の団体も加えるとかなりの数にのぼります。

市民が集まるイベント等の情報は、チラシやポスター、市報などに載っていますが、数ある中から概要だけを見て、自分にあっているかもしれないと思える場所を見つけるのはとても大変です。

「なにかキッカケがほしい」

私たち「Meet むさしの」のメンバーが出会ったのは「なにかキッカケがほしい」という思いで参加した、コミュニティ未来塾むさしのプロジェクトのひとつ「地域をつなぐコーディネーター養成講座」でした。

この講座は、市民と武蔵野市役所職員が、コミュニケーションをとりながら地域づくりについて共に学ぶ場です。

私たちはそこで地域活動をしている人たちに出会い、どんな活動をしているのか、なぜその活動を始めようと思ったのかを知りました。

すると地域のために活動をしている人たちがまるでご近所さんになったような感覚がし、その人が携わっている活動まで身近に感じられ、イベント等にも自然と足を運ぶようになりました。

そうして自分が関わったことのある人や場所が増えるにつれ、いままで素通りしていた場所がなじみの場所になり、今住んでいる地域にどんどん愛着がわいてきて、武蔵野市を「ただ住んでいる場所」ではなく「自分の地元」と感じられるようになってきました。

人と人のつながりが「地域」を「地元」にかえる

そんな体験から「地域活動をしているのがどんな人たちで、どのような思いを持ってその活動をしているのか、そのストーリー(物語)を広く共有する場があれば、武蔵野市に暮らす人ひとりひとりが、自分にとって居心地の良い場所を見つけるキッカケが増えるのではないか。それが人や地域をより豊かにすることにつながるのではないか」と考えるようになりました。

そこで「地域をつなぐコーディネーター養成講座」の第1期と第2期参加者の中から有志が集まって、誰でも気軽にアクセスできるWebメディア「Meet むさしの」を作ることにしました。