2021年4月に吉祥寺パルコの8階にコミュニティー型ワーキングスペースが誕生しました!長きにわたり吉祥寺のカルチャー醸成に大きな影響をもたらした吉祥寺パルコも今年で開館40周年。「人が集まりワクワクするワーキングスペース作り」を企画から立ち上げ、パルコの新たな取り組みとして挑戦する松井睦さんにお話を伺いました。

松井睦さん プロフィール
株式会社 パルコ ワーキングスペース事業部 部長
幼い時から街・建物・家とデパートが大好き! 不動産会社にお勤め後、パルコに入社。店舗勤務、本部で新規ビルの立ち上げ等を経験した後、新規事業に関わる部署へ。コミュニティー型ワーキングスペースSkiiMaを、企画、コンセプト作りから携わる。

SkiiMaについてはこちら


働く人の「好き」を集めてつなげる場つくりたい!

SkiiMaのご紹介をお願いいたします。

SkiiMaは「好きと好きの間に」がコンセプトのパルコが直営で運営するワーキングスペースです。
新しい価値を生み出す原動力は各個人の「好き」という衝動だと考え、商業施設という人やモノが行き交う刺激溢れる空間の中で、「好き」なことを磨き、仲間とともに「好き」を形にできる場所を作ろうと思いました。

SkiiMaのロゴには「i」の字が2つ重なっていますね。

そうなんです! 「i」は、人の形も表しています。。「人」と「人」が交わって、つまり「好き」と「好き」が重なり合い、刺激し合って、新しい「価値」を生み出す空間であって欲しいと考えています。
「好き」という思いだけでそれが周りに認められないと「価値」には繋がりません。今はSNSを介して発信、コミュニティが作りやすく、「好き」が「価値」にちゃんと繋がる時代。「好き」を大事にしながらそれらを繋げて大きくしていきたい、そういう場を作りたい、というのが願いです。

素晴らしいコンセプトですね!今回、SkiiMaを吉祥寺パルコに作られた経緯を教えてください。

実は、吉祥寺パルコはSkiiMaとしては2店舗目です。この企画の発案と同時に、久しぶりに関西に新店舗が出店するということで、新しい企画として心斎橋パルコに1店舗目をOpenしました。
次に東京都内を考えたときに、代表的な大きな店舗である渋谷パルコ、池袋パルコもあったのですが、吉祥寺パルコは開店40周年という節目であったこと、またSkiiMaが期待することが「コミュニティ作りから始まるSmallビジネス」というのもあり、「アート系の方、フリーの方が多い」「カルチャー好き」という地域特性に着目し、吉祥寺にてOpenさせて頂くことにしました。2021年4月にOpenしたばかりです!

松井さんは自ら手を挙げてこのSkiiMaの企画を立ち上げたのですか?

はい! 新規事業に関わる部署に在籍していたタイミングで、自ら手を挙げました。パルコに入社すると皆、店舗勤務からスタートするのですが、施設の中に事務所があり、施設のプロモーションやオペレーションの、仕事をしています。その中で「巡回行ってきます〜。」と行って施設の中を歩くのがとても楽しく刺激的でした。最先端の情報を得て、「好き」が増えていくのです。パルコに入社すると、色んな情報に晒されて、情報感度が上がります。情報リッチな空間の中で美意識が磨かれていくのです。こうした体験を経て、パルコの中に「ワークスペース」を作ることは新たな価値に繋がるのではないかと考えました。働く「ワーク」だけではなく、何かを作り出す「ワーク」という意味での「ワークスペース」です。

棚は「コレクションボックス」と題し、吉祥寺の作家さん達による作品を置く。
今後は「たな貸し」をして委託販売も検討している。

不動産と商業施設が好き!?

松井さん個人のこと、教えて頂いて良いですか

幼い時から不動産と商業施設が大好きでした!

というと・・・?

街や、建物、デパートが大好きなのです!昔から、心地よくてワクワクする空間を作り上げるのが好きなんだと思います。
学生の時はシムシティにハマっていました。都市計画まで学ぼうとすると大学院まで行かなくては行けないのでそこまではどうかなと思い、マンションデベロッパーに就職しました。その後、やっぱり大好きな商業に携わりたくて、商業デベロッパーであるパルコに転職しました。大学の時の専門は緑地工学で、屋上緑化など都市における緑化について学んでいました。公園を学んで、住宅を学んで、商業を学んでリアルシムシティかな。と。

カルチャーの発信地で、地域に良い影響をもたらしていきたい

吉祥寺SkiiMaには、どういった方々が集まるのですか?

まだOpenして一月経ってないのですが、フリーランスの方が多く、お仕事の相談をされている方がよくみえます。SkiiMa専用SNSがあり、オンライン上でもお互いにやりとりをすることも出来ます。。各自のポートフォリオも登録できるので、気軽にお仕事相談、一緒にプロジェクトを進めていける場になれば嬉しいです。プロジェクト創生の場になり、やがて、「小売ビジネスが生まれたり、新しいプロジェクトやプロダクトを作るならSkiiMa」と思っていただけるようになることを願っています。
吉祥寺SkiiMaの家具はDIYが多く、例えばこの机も運搬用パレットのアップサイクル(廃棄物を加工して価値のある物にすること)です。昔からある良いものを取り入れようとしていて、扉もアルミサッシのものにしました。気取るオシャレではなく、遊び心があり、肩肘はらない感じが吉祥寺らしさを出せていると思っています。
SkiiMaの壁の一部はアートウォールを併設しており、今後アートイベントも計画しています。日常の中にアートを取り入れ、ポップカルチャーに触れる経験を増やして頂ければと思っています。

また、今、井の頭公園はコロナ禍における密環境にならない場所ということで、人で溢れています。SkiiMaは、パルコにおいてだけでなく、街に繋がるイベントを開催していきたいと考えています。

皆さん、どこにお住まいの方が多いですか?

圧倒的に吉祥寺周辺在住の方が多いです。渋谷のシェアオフィスから移って来られる方がよくいらっしゃいます。他、練馬からの方もいらっしゃいました。吉祥寺は、渋谷などと比較して、狭くて濃く、カルチャー色が強いと思います。つい昨日は、カレーを愛してやまない「カレー男子」達が長い間語り合っていました(笑)。コーヒーもドリップで飲まれる方多く、いつも良い香りがしています。「好き」が止まらない人たちのホームになれば嬉しいです。

今後の抱負を教えてください

何かを生み出していく場所であり続けたいです。好きが少しでも形になったら、と願っています。プロジェクト事例を作っていき、こういう「好き」を形にする楽しさを広げていきたいと思っています。

また吉祥寺に彩が増えました

この街に根付いていきたいです。飲食店の多い街ですが、プロダクト発信の場所でもあると感じています。プロダクトリリースのカルチャーを醸成する一助になれたら嬉しいです。


編集後記

SkiiMaは確かにワクワクする空間でした。心地よい音楽、遊び心溢れる家具やオブジェ。淹れたてのコーヒーの香り。実際、自分もこの場で本インタビューを通じて出会った方と、新しいことを始めるきっかけにも繋がりました。「好き」で溢れる松井さんの魔法にかかり、自分の「好き」も出してみようかなと、心が動きました。

吉祥寺大好き!開館40周年、吉祥寺カルチャーの醸成に大きく貢献した吉祥寺パルコさんが新たに用意してくれた、自分も吉祥寺の街の一部になり得るワークスペースに足繁く通おうと思います。ワクワク!皆さんも是非どうぞ!

最後にSkiiMaのコンセプト文をご紹介します。


働くことは究極の自己表現だ​
何を美しいと感じ、何を善いと判断し、 何が好きなのか​

「好き」という心の声に正直でいよう​​

「好き」を磨けばスキルに変わり
誰かの「好き」とつながったとき
​ 世の中に新しい価値が生まれる​

確固たる「好き」を持つ人たちが
集まり 認めあい、刺激しあい、磨きあい
「好き」を発信しながら共に働く場所

好きと好きの間にパルコのワーキングスペース​「SkiiMa スキーマ」

About the Author

木村佳代

武蔵野市境南町在住。1980年生まれ。武蔵野市境で生まれ育つ。早稲田大学で生物学を学び、中高理科教職免許を持つ。メーカー勤務。気づいたら三姉妹の母。父は要介護。 保育園の父母会活動やマンションの理事会を通じ、地域コミュニティへの貢献に興味を持つ。近所で挨拶出来る距離にいる人たちが笑顔でいられたら良いと思っていて、それに繋がる活動が好き。そんな輪が武蔵野市から広がっていけば良いと思っています。 人が集まる公園が好きで、井の頭公園をこよなく愛す。植物マニア。

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About the Photographer

斉藤晴久

Co-Founder

武蔵野市吉祥寺東町在住、二児の父。1979年 埼玉県新座市出身。早稲田大学商学部卒。二児の父。空間のリノベーションや活用に携わる傍ら、地域や古民家への興味から、日本の伝統工法や古民家の保存・活用に関わる、日本民家再生協会 民家の学校 第19期 スタッフ、また地域コミュニティを考える 武蔵野市「地域をつなぐコーディネーター」二期生。 空間・コミュニティ・地域のつながりについて、日々勉強中。 武蔵野市のおすすめスポットは本田北公園とふれあい公園です。本田北公園にはアスレチック、ふれあい公園には自転車の練習になる広場があり、ほぼ毎週末行ってます。